tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

蓄電技術の進展、水素社会への動き

2014年10月29日 21時11分08秒 | 経済
蓄電技術の進展、水素社会への動き
 以前「 蓄電技術で世界制覇を」と書かせて頂きましたが、日本の技術革新の力はその実現に向けて着々進んでいる様に感じています。
 伝統的な電池の企業ではない多くの企業が、電池の分野でブレークスルーを果し、次第に台頭してくる様子も見えます。

 私のような技術分野には素人の人間でも、例えば、IHI,住友電工、日本碍子などが電池の分野で着実に進化をはたし実績を上げていることは報道で知ることが出来ます。

 これまでの常識、「電機は貯蔵できない」という壁が次第に崩れて来る様子が見えてくるということは、いわば『電機エネルギー万能』の現代社会に棲んでいる我々としては本当に素晴らしいというのが実感です。
 PHV車や電気自動車の電池の家庭用蓄電装置としての活用はすでに常識でしょうが、電池の性能向上は省エネと利便性向上で経済や日常生活に巨大な貢献となります。

 スーパーやコンビニが、売れ残った生鮮食品などを毎日大量に廃棄しなければならないというニュースを聞くにつけ「勿体ないけど仕方がない」などと考えてしましますが、電気は「貯蔵」出来れば、何時でも「生鮮」ですから、蓄電は素晴らしいのでしょう。

 一方、最近「水素社会」などということが言われます。そろそろ燃料電池車(水素自動車)も走るようですし、既にエネファームという名前で、家庭用燃料電池の普及が進み始めています。
 
 昔のツェッペリン飛行船ではありませんが、水素は爆発しやすく、大変危険という認識が、水素吸着合金などから始まった水素貯蔵技術の進歩で、民生用にまで実用化可能の方向が見えてきたのでしょうか。

 エネファームなどはLNGなどの炭化水素から水素を使い、炭素は廃棄されていますが、水素は水の電気分解でも作ることが出来ます。
 貯蔵の出来ない余剰電気で水を分解し、水素で貯蔵すれば、これも蓄電の一種ですし、再生可能エネルギーを電力企業が買い取るといった今の制度の見直しにつながるかもしれません。鍵はこれら変換に関わる技術の進歩によるコストダウン次第でしょう。

 発電、送電、電力消費の現場あらゆる所でそれに見合った蓄電装置(水素貯蔵なども含め)が安価で併置されるようになれば、電力の社会は大きく変わるでしょう。
 最近では、家庭用防犯灯やクリスマスの電飾は、ソーラーパネルと蓄電池が組み込まれ、コンセント不要です。今後の日本のますますの技術開発が期待されます。
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 因みに我が家では今年1月からエネファームを入れています。結果、1-10月で電力料金は60.8%減、ガス料金は16.8%増でした。量産や技術開発などで機器の価格が下がれば、普及は早いでしょう。


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